クトゥルフ神話TRPGに興味はあるけれど、
- RP(ロールプレイ)の自信がない
- キャラ作成で手が止まる
- 周りに迷惑をかけそう
と不安になる人は多いです。
でも実際は、最初から完璧なRPをする必要はありません。
物語の主人公のような濃い設定を作らなくても大丈夫です。
この記事では、初心者のうちに知っておくと遊びやすくなる、探索者の作り方をまとめます。
RPは「演技」と考えすぎない
RP(ロールプレイ)というと、
- 声を変える
- 完全になりきる
- キャラクターらしいセリフを言う
みたいなイメージを持つ人も多いです。
でも実際は、「怖いので、少し後ろに下がります」くらいでも十分RPです。
「危なそうなので、様子を見ます」や「この部屋を調べます」等、行動宣言も立派なRPです。
必ずしも派手な演技がRPではありません。
まずは、「この探索者ならどう思うかな? どう動くかな?」を少し考えるくらいで大丈夫です。
性格や考え方は「自分に近いPC」にしてみる
おすすめの考え方
初心者のうちは、“自然に喋れる”ことが大事です。
そのため最初は、
- 自分に近い性格
- 普通に会話できる
- 周りと協力しやすい
そんな探索者の方が動かしやすいです。
実際、自分も最初の頃は、「探索しやすい」「会話しやすい」という理由で近いPCを作りました。
だからこそ、聞き込みや調査で「この場面ならこう言う」と迷いにくく、さくさく動けました。
おすすめしない考え方
逆に、
- 超無口
- 犯罪者、狂信者
- 他人嫌い
のような尖ったPCは、基本的にはおすすめしません。
どうしても使いたい場合は、事前にKPや同卓者に相談して、それが認められるシナリオで参加しましょう。
最初のうちは協力しやすく、卓のメンバーと一緒に動きやすい探索者の方が安心です。
まずは、「そのまま話しても成立する探索者」くらいで十分です。
シナリオに「参加しやすい職業」を選ぶ
クトゥルフ神話TRPG(以下、CoC)は、「依頼・頼み事を引き受ける」「事件が発生して調査する」ところから始まることが多いです。
そのため、シナリオに対して、「なぜこの探索者が事件に関わるのか」を説明しやすい職業の方が動きやすいです。
逆に、「危ないので絶対行きません」「知らない人とは話しません」「事件に関わる理由がありません」となると、即物語が終わってしまいます。シナリオによっては、関わらないと世界が滅亡したり、探索者がロストしたりすることもあるので、おすすめしません。この人は遊びにくい人だな、と思われることもあります。
慣れている人ほど、
- お金のためなら動く
- 頼まれると断れない
- 好奇心に弱い
- 仕事柄、事件を放っておけない
- 友人や知人が関わっているなら動く
など、“参加する理由”を探索者側に用意していることが多いです。
CoCは、「みんなでシナリオを遊ぶ協力型のゲーム」でもあります。
「この探索者はどうして事件に関わるのか?」を少し考えておくだけで、セッション中の動きやすさが変わります。
協力型のシステムなので、むやみに非協力的な動きをしてしまうと、一緒に遊ぶ仲間も楽しめなくなりやすいです。
シナリオの形式や遊び方に合わせたPCを考える
CoCには、さまざまな形式のシナリオがあります。
初心者のうちは、まず「シナリオの形式」と「遊び方の重心」を分けて考えると、探索者を作りやすくなります。
まず、シナリオの形式としては、「クローズド」「シティ」などがあります。
| シナリオ形式 | 特徴 | 動きやすい探索者 |
|---|---|---|
| クローズド | 閉じ込められたり、限定された空間で進んだりする形式 | 比較的どんな探索者でも可能 |
| シティ | 街を動き回って情報収集や聞き込みをする形式 | 記者、刑事、探偵など、シナリオ中の聞き込みが不自然ではない職業 |
クローズドシナリオは「気づいたら閉じ込められていた」という形式も多く、どんな探索者でも参加しやすいです。
一方でシティシナリオは、「聞き込み」「情報収集」「交渉」「現地調査」が発生しやすいため、社会的地位や職業上の立場があるPCの方が動きやすいことがあります。常識的に考えても、小学生が単独で殺人事件の容疑者の家を調べに行くのは難しいですが、警察や記者、探偵であれば、調査に向かう理由を作りやすくなります。
ただし、事前相談ができるのであれば、社会的地位や職業上の立場がないPCでも、誰かの付き添いや事件関係者という形にすると参加しやすくなる場合もあります。
また、CoCのシナリオには、遊び方の重心にも違いがあります。
近年の傾向でざっくり分けると、「クラシック」「うちよそ(秘匿卓、KPC卓)」のような違いがあります。
| 遊び方の重心 | 特徴 | 動きやすい探索者 |
|---|---|---|
| クラシック寄り | 調査・推理・事件解決・真相解明を楽しむ、昔ながらの形式 | 調査や聞き込みに参加しやすい探索者 |
| うちよそ寄り | PC同士やKPCとの関係性、感情、選択を楽しむ、近年の新形式 | シナリオの前提や関係性に合う探索者 |
クラシック寄りの卓では、調査に参加しやすく、周りと協力しやすい探索者が動かしやすいです。
一方で、うちよそ寄りの卓では、シナリオの前提や相手PC・KPCとの関係性に合う探索者の方が遊びやすいです。
どちらが良い・悪いではなく、遊びたい方向によって作りやすい探索者が変わります。
まず、その卓が「調査・事件解決を楽しむ卓なのか」「関係性や感情を楽しむ卓なのか」を確認しておくと安心です。
また、KPから事前に、
- 推奨職業
- ハンドアウト
- PC同士の関係性
- 新規探索者向けか、継続探索者向けか
などが案内されている場合は、推奨設定に合わせるのが無難です。合わせない場合、KPによってはキャラクターシートのチェックで差し戻しになります。迷ったら、KPに「どんな探索者だと動きやすいですか?」「初心者でも扱いやすい職業はありますか?」と聞いてみても大丈夫です。
技能は「推奨技能」と「御三家」を意識する
推奨技能を意識する
探索者を作るときは、性格や職業だけでなく、技能も大事です。
シナリオに推奨技能が書かれている場合は、まずそこを最低限押さえましょう。
例えば、
- 交渉系技能(説得、言いくるめなど)
- 戦闘技能(キック、回避など)
- オカルト
など、シナリオによって役立ちやすい技能は変わります。
御三家を意識する
CoCでは、「目星」「聞き耳」「図書館」の3つは、よく使われる技能として名前が挙がりやすいです。
いわゆる“御三家”のように扱われることもあり、持っていると次のような場面で活用しやすくなります。
| 技能 | 使う場面 |
|---|---|
| 目星 | 部屋や現場を調べる、隠されたものに気づく |
| 聞き耳 | 物音を聞く、気配に気づく |
| 図書館 | 本や資料から情報を探す |
というイメージです。
もちろん、すべての探索者が必ず全てを取ったり、高くしたりしないといけないわけではありません。
ただ、初心者のうちは、可能な範囲で押さえておけると、セッション中に「何もできない」と感じにくくなります。
また、技能は一人ですべてを揃える必要はありません。
他の探索者が得意な技能を持っている場合は、自分は別の技能を取っても大丈夫です。
できれば、KPに確認の上、同卓者と相談し、探索者同士で役割が偏りすぎないようにすると遊びやすくなります。
よくある質問
毎回似た探索者を使ってもいい?
クラシック寄りの卓や、調査・推理を重視する卓では、毎回似た探索者を使うのも普通にあります。
例えば、「常識人」「聞き役」「ツッコミ役」「まとめ役」「巻き込まれ役」など、“自分の動かしやすい型”を持っている人もいます。
「いつも似たような探索者になってしまう」と悩む人もいますが、最初のうちはそれで問題ありません。
ただし、うちよそ寄りのシナリオや、PC同士・KPCとの関係性を重視するシナリオでは、事前にすり合わせができると安心です。
RPが苦手でもクトゥルフ神話TRPGは遊べる?
遊べます。RPは必ずしも演技ではありません。
「この部屋を調べます」「少し様子を見ます」「危なそうなので離れます」のような行動宣言でも十分です。
最初から上手く喋ろうとしなくても大丈夫です。
まずは、自分が自然に発言できる探索者を作るところから始めてみましょう。
ただし、ロールプレイ重視の卓では、一人ずつRPで説得するような場面がある場合もあります。
そのため、重荷になる場合は、慣れるまで、クラシックのシナリオに参加することをおすすめします。
初心者が避けた方がいい探索者はある?
まずは、KPのハウスルールなどをしっかり確認することが重要です。
よくあるNG条件としては、「職業が犯罪者または狂信者」「技能値がKPの指定した上限を超えている」があります。
また、暗黙の了解として、推奨を無視するとロスト率が上がったり、シナリオ崩壊につながることがあるため、シナリオ上の推奨条件などを無視するのもおすすめできません。
慣れてくると、少し扱いづらい探索者やクセの強い探索者も、PL会話でスムーズにフォローし、楽しめるようになりますが、まずは周りと協力しやすく、シナリオに参加しやすい探索者を作るのがおすすめです。
おわりに
TRPG初心者の頃は、
- 上手くRPしなきゃ
- 面白いキャラを作らなきゃ
- 個性的な設定にしなきゃ
- 周りに迷惑をかけないようにしなきゃ
と思いやすいです。
でも最初は、「自然に参加できること」「自分を含め、みんなで楽しめること」の方が大事です。
動かしにくい探索者を無理に作るより、自分が安心して喋れて、シナリオに関わりやすい探索者を作る方が、セッションを楽しみやすくなります。
最初の探索者作りでは、
- RPを演技と考えすぎない
- 自分に近いPCにしてみる
- シナリオに参加しやすい職業を選ぶ
- 形式や遊び方に合わせる
- 推奨技能と御三家を意識する
このあたりを押さえておくと安心です。
まずは、「遊びやすい探索者」で、安心して卓に参加できれば十分です。

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